ぺこぱ
爆笑ヒットパレード

プロポーズというネタで、
女性同士が結婚したっていい、というツッコミ(寛容)と、
愛は煎餅だ、色んな形がある、
というフレーズ。

これ漫才でできる時代が来たか、
という感慨と、

しかし、これはぺこぱ以外にはまだできない、
という再認識。

ツッコミは、
基本的に訂正なので、
ボケが常識外のことをいって、
ツッコミが常識内に戻す、という構造。

となると、
まず同性婚が許されることが常識内になっていないとならない、
それが、法律婚が許されていない現状では、
悲しいかな、まだツッコミとして成立しない。

また、「女性同士が結婚したっていいだろ」
とツッコむためには、
ボケが女性同士が結婚することはダメだ、
といわなければならない、
そのボケはボケで、既に成立しない時代ではあるのです。

となると、
普通のボケツッコミの漫才コンビでは
扱えないのです。
これ、「女性同士が結婚したっていいだろ」を
例えばナイナイ矢部の声で再生してみると、
なんとなくわかるはずです。

ところが、
ぺこぱは、
ボケが女性の仕草でプロポーズをして、
ツッコミが、それを支持するので、

誰も嫌にならず、
笑いにできる。

何が印象的って、
この漫才の中で女性ゲストがカメラで抜かれるのですが、
皆がうんうんと頷きながら笑ってて、

これは新鮮ですね。
「爆笑ヒットパレード」「ぺこぱ」で検索すると出てきますので、
その会場の雰囲気は必見です。

ちなみに、
ぺこぱのおかげで兄弟喧嘩も減って、
「おもちゃを貸してくれないなら待てばいい」とか
「泣いたっていい。涙はトイレだ。誰だって流す」
とか、
ぺこぱフレーズで長男が乗り切ってくれる笑。

「女性同士が結婚したっていいだろ、何年前の話してんだよ」
これが、普通のボケツッコミの関係性で
使えるフレーズになる未来も、すぐそばまで来ている。